豆知識一覧
戒名(法名・法号)の構成と特色④
尊称が与えられる資格 2⃣
●道号 中国では、名のほかに「字」を持ち、敬称として用いましたが、この字を沙門(仏門に入った僧)の別名としたのが「道号」です。
これが戒名にも付けられるようになったわけで、いわば出世の称号といってもよいものですが、
今日では道号と法号の四文字(四字戒名)が一般化しています。
●居士・大姉 お釈迦さまの在世中の名「維摩居士」が有名です……
戒名(法名・法号)の構成と特色③
尊称が与えられる資格 1⃣
身分制度が確立していた時代には、位牌の書式も階級によって規定され、上位の戒名は大名など特に身分の高い階層に限られていました。
しかし、今日では、身分の本位から、寺院への協力度や社会への貢献度、信仰の度合い、経済的基盤の差などにおきかえられていると言ってもよいでしょう。
次に「院号」以下の尊称がもつ意味と与えられる資格を具体的にみてみましょ……
戒名(法名・法号)の構成と特色②
戒名の一般的な分類
戒名は、上から「院号」「道号」「法号」の三つを基本とし、これに位階をあらわす「位号」が加えられて構成されるのが一般的です。
院号を〇、道号を△、法号を◇の記号で示してみると、次のような八段階に分けることができます。
⒈〇〇院△△◇◇居士(女性は「大姉」)
⒉ △△◇◇居士(大姉)
⒊ △△◇◇禅定門(禅定尼)
⒋ △△◇◇信士(信……
戒名(法名・法号)の構成と特色①
本来の戒名は二文字
『塩尻』という古文書には、「貴人といへども只二字・・・関白(藤原)道長の法名は行覚・・・多田満仲の戒名を満慶・・・」とあるように、
戒名・法名は、本来、二字でした。のちに院号や道号、位号が加わるようになり、あたかも、それらをひとまとめにして「戒名」を指すようになった感があります。
重々しく、長いほうがありがたいように思いがちですが、位牌に記される戒名は、身分の……
僧侶へのお礼『御布施』について
御布施とは?
「布施」とは、梵語(古代インド語)の「ダーナ」のことで、「広くほどこす」という意味をもっています。
お布施といえば、一般的には寺院へのお礼と考えられますが、仏教では「法施」「財施」「無畏施」の三種類に分けられています。
法施は、僧侶が衆人に対して仏の教えを伝え、精神的な施しを与えること、財施は法施を受けた感謝の気持ちとして衆人が差し出す寺院への施し、
つまり現……
人生の節目『七五三』
七五三のお祝いは、11月15日頃に神社を参拝する。お祓いしてもらい、成長に感謝する。
女の子は3歳と7歳、男の子は5歳(3歳にも祝うことがある)に神社へお参りする行事。七五三のお祝い方は様々だが、
神社にお参りに行って神主さんにお祓いをしてもらい、境内などで記念撮影をするのが最近の一般的な祝い方である。
神社の帰りに家族で外食を楽しんだり、子どもの友だちたちとパーティーを開く人も……
香典の知識と包み方②
表書きの書き方
水引より上に「御香典」「御霊前」あるいは「御香料」と書き、下の中央に姓名を書くのが一般的ですが、
筆を使い、薄墨にするのが作法になっています。
また、故人が目上目下にかかわらず、必ず楷書でていねいに書きましょう。裏側には金額と住所を記入します。
市販品では、中包みにも金額と姓名を書きこむ枠が印刷されていますが、これは世話役が整理にあたる際にわかりやすいように……
香典の知識と包み方①
香典とは?
本来は「香奠」と書きました。「奠」とは、「すすめる」とか「供える」という意味ですから、
香を持参したり、香をたいて供えること、つまり仏に対する六種供養の一つでした。
六種供養とは、華(花)、塗香(香を供える)、焼香(香をたく)、水、飯食ばんじき、灯明のことです。
今日では、香をはじめとする一切を喪家側でととのえるため、香典(香の代金)として現金をつつむようになっ……
数珠の知識と扱い方②
数珠の正しい扱い方
仏に対して合掌するときには、数珠を掛けるのが正式とされています。
通夜や葬儀・告別式などの仏事に参列する際には、必ず持参したいものです。一般的には、片手略式の短い数珠でよく、
宗派別にかかわりなく、共通して用いることができます。
合掌の際には、両手の親指と人差し指の間に掛け、親指で軽く押さえるようにします。
長い二連数珠の場合には、宗派によって扱い……
数珠の知識と扱い方①
数珠の起こりは?
数珠は、仏を礼拝するときに用いますが、本来は、念仏を唱えるときに、その回数を数えるためのものでした。
文字通り、「数える珠」で「念珠」ともいいます。
数珠の数が百八個を基本とするところから、数珠には人間が持つ百八つの煩悩をこすり合わせることによって消す力生ずるとか、
仏教には百八つの厳しい修業があることを示したものであるという説がありますが、どちらも俗説と……