代表の豆知識
2025年4月19日
仏壇と日常生活~宗派別ご本尊と仏具の飾り方⑧~真言宗
●真言宗のご本尊
ご本尊は、大日如来です。ご本尊は同じですが、各派によって脇侍がいなり、
高野山真言宗では向かって右に弘法大師(大日如来の知恵と慈悲を伝えた)を、左に大日如来に代わって信者をまもる不動明王を祀りますが、
大日如来の具現化としての諸仏、諸菩薩なども祀ります。豊山派では中央に金剛界大日如来像を、右に光明曼荼羅を、智山派では中央に金剛界大日如来像を、
右に弘法大師、左に興教大師を祀ります。さらに弘法大師の代わりに不動明王、観世音菩薩、地蔵菩薩を祀ることもあります。
いずれにせよ、ご本尊の安置のしかたは、菩提寺の僧侶の教えにしたがったほうがよいでしょう。
●位牌と仏具の飾り方
大日如来像の前に仏飯器を、その左右に茶湯器を一対供えますが、上段のスペースによっては中段に供えてもよく、
その場合は具足も一段下に移します。位牌は、上段の左右か中段に安置します。五具足は、中段の中央に配置し、左右の外側に高坏を置きます。
前香炉や香盆、線香立て、鈴など、朝夕のおつとめに用いる仏具は、仏壇の前に経机を据えてその上に置けば理想的です。
また、年忌法要などの特別な日には、霊供膳を下段にお供えします。
●略式の仏壇
ご本尊には大日如来像を安置しますが、それに代えて弘法大師を祀ることもあります。その左右に位牌を安置します。
中段には、中央右に仏飯器、左に茶湯器を、その左右に一対の高坏を配します。下段は、三具足でよいでしょう。
中央に香炉、右に燭台、左に花立てを供えますが、さらに右側に鈴、左に線香立てなどを置いておきます。経机を用いる場合は、鈴と線香立てを移します。
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