代表の豆知識
2024年1月17日
法事の意義と営み方~法事と追善供養の意味①~
法事とは?
法事とは、もともとは字が示すように仏法の行事のすべてを指す言葉です。しかし、今日では四十九日の忌明け、百か日、一周忌、三回忌など、
亡くなった人を供養するための法要を意味するようになっています。
法事は、追善供養、追善回向、年回、年忌などとも呼び、亡くなった人に対してなされるように一般的には解釈されているようですが、
正しくは法要を営む施主が仏菩薩に供え物をして供養をし、その善根(よい報いを受ける原因となるよい行い)を故人にふりむけるという間接的な仏教上の手続きなのです。
また、法事は、感謝の気持ちをささげる行為でもあります。日常生活の中で幸福感を覚えたときに、これでいいのだろうかという反省が、
「おかげさまで」という思いに結びつき、自分たちをここまでにしてくれた亡き両親や祖父母、さらには遠い祖先を偲ぶ法事を営むこころは、
こうしたところに原点があるといってもよいでしょう。
亡き両親や先祖の恩を感じ、今日の自分を考えることは日課とするのが望ましいわけですが、それを法事のような行為としてあらわすのは、
実際問題としてはなかなかむずかしいものです。そこで、月一度の命日とか一周忌、三回忌といった年忌を節目として先祖をしのび、感謝の気持ちをささげることになります。
これが法事を営むこころなのです。
次回・・・法事の意義と営み方~法事と追善供養の意味②~
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