代表の豆知識
2024年1月12日
忌服中と忌明けの心得~形見分け③~
形見分けの申し出は快く受ける
遺族から故人の形見分けの申し出があるのは、生前に親しくしてただいた感謝の気持ちからです。特に不都合のことがないかぎり、
喜んでいただくようにします。その際には、「思い出の品として大切に使わせていただきます」と、丁寧にお礼を述べましょう。
また、「これを」と贈られたら、素直に受け取るのが礼儀です。ほかの人のものと見比べたり、別の品を望んだりしてはいけません。
特に注意したいのは、他家に嫁いでいる娘の場合です。故人の子どもだからといって、形見分けに口を出すのは差し控えるべきで、
すべて実家の者に任せることが大切です。
形見分けを受け取っても、特に返礼をする必要はありませんが、折をみて墓参りをするなど、喪家の好意にこたえましょう。
高価な品は形見分けから除く
形見分けは、故人を偲ぶ記念の品として贈り贈られるものですが、親戚縁者間の単なる財産分けのような傾向も見られます。
しかし、高価な品は、形見分けから除くことを原則としたほうがよいでしょう。
その理由のひとつは、贈与税の対象になることが往々にしてあるからです。その品には、ダイヤをはじめとする貴金属、
書画骨董、茶器、高級腕時計などがあります。
また、このような高価な品を受け取った場合には、相続の放棄や限定承認ができなくなりますから、遺産相続権のある遺族は、
形見分けの際には注意することが必要です。
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