代表の豆知識
2023年10月5日
『臨終と末期の水』①~危篤と臨終~
「末期の水まつごのみず」というしきたりは?
「ご臨終です」と医師に告げられた時、あるいは死亡直後に、死者の口に含ませる水を「末期の水」といいます。
このしきたりは、お釈迦様が入滅の前に水を求めたという故事による仏事の儀式とされていますが、
死者となる肉親の魂を呼びとめ、蘇生させたいと願う呪術的な民間習俗の名残であるとする説もあります。
いずれにしても、いま生命が燃え尽きようとする人は、血族や親しい友人たちに見守られながら往生したいと願い、
他方ではできればもう一度生き返ってほしいと祈る「永遠の別れの儀式」であることに変わりはありません。
それゆえに「末期の水」というしきたりは、その一瞬を厳粛なものとして受けとめるべき、
人生のけじめとして伝えられ、現在も行われているのではないでしょうか。
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