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豆知識

2023年12月10日


戒名(法名・法号)の構成と特色⑤

宗派による戒名の特色

戒名の構成の基本形は、以上のものですが、宗派によっては特色が見られ、「宗派法号」といっています。

〇浄土宗・・・在欲戒名として、広く用いられているものに「誉号」がありますが、白旗派独自の法号です。

○○院▽誉■■△△居士(大姉)

浄土宗西山派・・・宗祖法然上人の法号が「源空」であったところから、受戒(仏門に入るときに師から戒律を授かること)を受けた者に「空号」が与えられます。

○○院▽空■■△△居士(大姉)

時宗・・・浄土宗には一定の相伝を受けた僧侶に対して与えられる「阿号」がありますが、浄土系の時宗では、檀徒にも与えられるのが特色です。

この「阿」は、宗祖の一遍上人みずから、「自阿弥陀仏」と称されたことによります。

また、男性の「阿号」に対して、女性には一遍上人の母・東弌房の号から「弌号」が与えられます。

○○院▽阿■■△△居士(大姉)

○○院▽弌■■△△居士(大姉)

真宗・・・同じ浄土系の真宗では、「釈」「釈尼」を法号の上に付けます。これは仏弟子となった者は、すべて「釈迦」を姓にすべきだという考えによるものですが、

真宗では「道号」「位号」を用いないことも特色のひとつとなっています。

○○院釈■■

○○院釈尼■■

日蓮宗・・・宗祖日蓮上人の号から、篤信家の法号の一字に「日」の字を用いるのが特色ですが、道号に「法」「妙」を付けることが少なくありません。

○○院法▽日■居士

○○院妙▽日■大姉