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2023年10月22日


数珠の知識と扱い方②

数珠の正しい扱い方

仏に対して合掌するときには、数珠を掛けるのが正式とされています。

通夜や葬儀・告別式などの仏事に参列する際には、必ず持参したいものです。一般的には、片手略式の短い数珠でよく、

宗派別にかかわりなく、共通して用いることができます。

合掌の際には、両手の親指と人差し指の間に掛け、親指で軽く押さえるようにします。

長い二連数珠の場合には、宗派によって扱い方が異なり、親指に掛けた数珠の房を両腕の間に垂らしたり(浄土宗)、

親玉の部分を両手の中指に掛けたりしますが、一般的ではありません。

使わないときは、左手首に掛けておくか、左手で数珠の輪を房が下になるようにつかみます。

なお、座を立つときに、床や畳、いすの上などに置くことはいけません。

身に着けないときは、数珠袋に納めてハンドバック、あるいはポケットに入れましょう。

数珠の材質は?

数珠の材質は多種多様で、白檀、紫檀、黒檀、梅、桑などの木玉、

菩提樹の種子、虎目石、めのう、水晶、サンゴなどの宝石類から、ガラス製の安価なものまであります。

また、男性用と女性用との区別があり、片手略式のものでも珠の大きさや房の色などが違いますが、あまりこだわる必要はないでしょう。

それぞれ合掌礼拝したときに、見た目に美しいように工夫されていますが、ことさら目立つ数珠を用いるよりも、

控え目なものを用意しておくほうが、喪家側、会葬者側のいずれの場合にもふさわしいものです。