日本のしきたり豆知識一覧
4月8日『灌仏会』(花まつり)
仏教の開祖である釈迦が生誕した日。
寺院の中に花で飾った「花御堂」を設けることから、花まつりと呼ばれることもある。参拝者たちは祀られた釈迦像に甘茶を掛ける。
甘茶とは、アジサイ科の植物を乾燥させて作ったお茶のこと。参拝者にも振舞われ、それをいただくと無病息災になるという。
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法事を営む~自宅で営む法事のすすめ方③~
一同は仏間で着席して待つ
法事開始まで、参列者は思い思いに座を占めていますが、時刻が近づいたら座を改め、仏壇に向かって正座しましょう。
接待係は、手早く茶菓を片付けます。一同が座を改めたところで、法役は仏壇に仏飯を供え、灯明をともし、
線香をあげます。同時に焼香台の香炉に火種を入れて焼香の準備もしておきます。
法役が仏壇の準備をするところから、すでに法事がはじまっているとい……
法事を営む~自宅で営む法事のすすめ方②~
施主は僧侶を迎えに出向く
法事の当日には、時間を見計らって寺院へ僧侶を迎えに出向くのがていねいな方法です。
都市部の場合は、一人の僧侶のことが多いでしょうから、施主が伺ってあいさつをし、お経や袈裟が入っている荷物を預かるとよいでしょう。
寺院まで距離があれば、ハイヤーあるいはマイカーを利用します。いずれにせよ、僧侶を丁重にもてなすことは、
これから供養する故人に対する心づく……
法事を営む~自宅で営む法事のすすめ方①~
当日の服装は?
法事の際の服装は、葬儀の場合にくらべてそれほど厳密に考えることはありません。施主側は礼服もしくは略礼服を着用するとよくいわれますが、
それほどこだわる必要はなく、一般参列者よりも軽い服装にならない程度に気をくばればよいでしょう。
ただし、一周忌までの法要は、正式の喪服を着用し、回を重ねるにしたがって簡略化していくのが一般的です。
したがって七回忌や十三回忌の……
法事の準備~法事の通知と案内状③~
案内状の文面は?
法事の案内状には、特にしきたりのような定型はありません。施主と故人の関係をふまえ、
また、故人と相手との縁故を考えて、簡潔かつ丁重に書くとよいでしょう。ただし、次のことは必ず明記することです。
⒈誰の何回忌の法要か。
⒉その命日はいつか。
⒊いつ、どこで、何時から営むのか。
もし、服装について触れたければ、その点もはっきりと記しておきます。案内……
法事の準備~法事の通知と案内状②~
案内状を送る
法事をごく身内だけで営むような場合は、電話で日時と場所を連絡すれば問題ありませんが、近親者だけではなく、
生前故人が親しくしていた友人なども招くというときには、案内状を発送すると同時に出席の有無を返信してもらうようにします。
法事の案内状は、単なる事務連絡ではありません。日時と場所を相手に知らせるというだけではなく、
この時点からすでに法事に入っているのだとい……
法事の準備~法事の通知と案内状①~
法事の日時が決まったら
最近は、年忌法要を参列者が集まりやすい休日に営むことが多くなりました。それだけに法事の日時はできるだけ早く決め、
菩提寺への依頼、親戚や縁者への通知、お斎会場の予約などをすませておくことが大切です。
僧侶にも参列者にもいろいろと予定というものがあるのですから、おそくとも一か月前には連絡しておきましょう。
特に菩提寺には三か月前でも早すぎるということは……
法事の準備~お斎と返礼品を用意する③
返礼品を選ぶポイント
お斎の席で参列者に贈る返礼品は、一世帯に一個あてとして用意します。品選びには、次の点に留意するとよいでしょう。
⒈持帰るのに楽なもので、あまり重いものやかさばるものは避ける。
⒉いくらあっても困らない生活必需品。嗜好品しこうひんの場合は一般的なものを選ぶ。
⒊法事の席にふさわしくないあまり華美な品は避ける。また、魚肉の缶詰なども好ましくない。
デ……
法事の準備~お斎と返礼品を用意する②~
お斎の料理
法事のお斎は、精進料理(肉食を避けた採食料理)というのが本来のたてまえですが、実際にはほとんどこだわらなくなりました。
仏壇に供える御霊膳(真宗では供えない)が精進物ぐらいで、施主が特に希望しないかぎり、精進料理が出されることはありません。
ただし、仕出し屋あるいは料亭に予約注文する際には、参列者の人数と一人あたりの予算を伝えるだけではなく、法事のお斎であることを必ず……
法事の準備~お斎と返礼品を用意する①~
お斎とは
法事に参列していただいた方へ感謝の気持ちをこめてお出しするのがお斎(会食)です。
遠方から出向いてくれた人、多忙な時期をさいて集まってくれた人も多いことでしょう。墓参りをしたのちに一同そろって故人をしのびながら和気あいあいと過ごすこの一刻は意義深いものです。
「斎」という字には、身を清くするという意味があり、午前中に食事をとり、以後は食事をしないことを戒とする僧侶の食事……