マナー豆知識一覧
法事を営む~法事に招かれたら②~
当日の服装は?
一般的には、忌明けまでの法事には、葬儀と同じ服装で参列しますが、一周忌、三回忌と回を重ねるにしたがって、
喪の表現を少なくし、七回忌以降は地味な平服で差しつかえありません。男性の場合はダークスーツに白ワイシャツ、黒っぽいネクタイ、
女性なら地味なワンピースやスーツ、あるいは色無地の着物に黒帯という装いがよいでしょう。
案内状に「平服で・・・」と記されてあって……
法事を営む~法事に招かれたら①~
案内状が届いたら
法事の案内状が届いたら、できるだけ早く出欠の返信を出しましょう。施主側はその返事をもとにいろいろな準備をしなければならないからです。
参列する場合は、とりあえず「出席」の返信を出しますが「ごていねいにご通知をいただきましてありがとうございました。ぜひ法要の席に加えさせてください」
といったように、電話であいさつをすれば、よりていねいな返事になるでしょう。
……
法事を営む~塔婆供養③~
卒塔婆のお礼は?
卒塔婆をお願いしたお礼は、通常「塔婆料」と呼んでます。これは法事のお布施とは別に包むことになっています。
塔婆料は、地方によって多少の差がありますが、
一般的には・・・六尺板塔婆 千五百~二千円
七尺板塔婆 二千~三千円 のようです。
塔婆料はお布施と異なり、金額が決められていますから、寺院側に問合せれば一本いくらというように、はっきりと提示して……
法事を営む~塔婆供養②~
塔婆供養は事前に申し出ておく
板塔婆の表には、経文や題目、戒名など、裏には起塔の年月日、施主の名が書かれます。
この文字は僧侶が一枚一枚書かれるものですから、塔婆供養を行いたい場合は、あらかじめお願いしておかなければなりません。
法事の当日に申し出ても間に合いませんから注意してください。
塔婆供養をするのは、法事の施主にかぎりません。兄弟をはじめ、法事に参列する故人の縁故者……
法事を営む~塔婆供養①~
年忌法要には卒塔婆を建てる
浄土真宗を除くほとんどの宗派では、法事の際に、菩提寺の僧侶に書いていただいた卒塔婆(板塔婆)を仏前に立て、次いで墓に移して建てます。
これを「塔婆供養」といいますが、仏に対する供養によって、その功徳を回向するためです。
卒塔婆は、お釈迦さまの遺骨(舎利)を埋めて聖地のしるしとしたのが原型であるとせれています。のちには三重塔や五重塔へと変化しましたが、
……
法事を営む~法事のお布施③~
仏具の奉納というお布施もある
故人の十三回忌を迎えたことを機に、これまでお世話になったお寺に、法事のお布施とは別に何か記念に残るものを奉納したいという人も少なくありません。
これも財施の一つで法事の功徳になることです。たとえば、打敷や三具足、五具足、角香炉、前机などといった仏具です。
これらの品を寄進すると、供養する故人の戒名・法名や施主の名が刻みこまれますから、菩提寺と子孫との……
法事を営む~法事のお布施②~
『御車料』と『御膳料』
自宅で法事を営むときに車で送り迎えした場合は「御車料」は不要ですが、遠方から自宅に迎えたり、
お斎のあとに車でお帰りいただくような場合は、御布施とは別に「御車料」を包まなければいけません。金額は距離によって異なります。
たとえば、旅費として考えなければならないケースもあるでしょうし、タクシー代程度のこともあるわけですが、通常の金額にプラスαを加えた金額を目……
法事を営む~法事のお布施①~
お布施にはいくら包んだらよいか
僧侶から仏の徳をたたえる読経、つまり「法施」をいただき、施主からはお礼として「財施」を差しあげる、
これが寺院と在家の基本的な関係であり、法事の功徳をもたらすものです。
法事のお布施は、財施として形にあらわすことはできますが、いくらという金額ではっきり示すことはできません。
いくら差しあげても差しあげすぎるということはなく、また、少ないと思わ……
法事を営む~お斎の席での作法③~
返礼品をくばる
返礼品は、お斎が終わりに近づいたころを見計らって出しますが、接待係が一つずつ、膳の前に置いていくか、
各人に直接手渡します。盆などに積み上げたまま、順番に配っていくのは作法に反しますから注意してください。
参列者のほうも、返礼品が出されたことによって、お斎がそろそろ終わることを理解し、それ以上のお酒などはひかえましょう。
お斎は僧侶の合掌一礼で終わります。施……
法事を営む~お斎の席での作法②~
食事の作法は僧侶にしたがう
宗派によっては、食前食後の御文章を唱えることがあります。
その場合は合掌して拝聴するようにします。単に「頂戴いたします」「御馳走さまでした」と合掌されたときも、参列者もそれにならって合掌しましょう。
ただ漫然とお斎にはいり、また終わることがないように、僧侶がそれとなく支持してくれるわけですから、すべてそれにしたがうことです。
しかし、食事に入った……