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豆知識

2024年11月5日


仏壇と日常生活~仏壇に必要な仏具とお供え①~

主な仏具と役割

仏壇に象徴される仏教の理想世界(浄土)を、より美しく装うために、瓔珞とか戸帳といったお飾りを用いますが、

ここでは、一般家庭の仏壇に見られる主な仏具を挙げておきましょう。

仏具とは、仏飯や花を供えたり、灯明や線香を挙げたりするために欠かせない用具類のことで、ご本尊や先祖の位牌、お飾りのための装飾品などを除いたものをいいます。

●仏飯器・・・毎朝、炊きたてのご飯を仏さまに供えるための容器で、仏飯のことを「お仏供おぶく」あるいは「仏餉ぶつしょう」と呼んでいます。

わが国は農業国であり、お米は主要な食糧でした。この大切なご飯をまず最初にご本尊に、報恩感謝の気持ちをこめてお供えするわけです。

この仏飯器は、宗派によっては一対を供えることになっていますから注意してください。ご飯は、こんもりと盛るようにし、

正午には必ずさげましょう。この「お下がり」は捨ててはいけません。蒸すなり、お茶づけにするなりしていただくにが作法です。

現代の家庭では、朝食はトーストに目玉焼きというケースがふえていますが、その場合には、パンを小さく切って仏飯器に入れても差しつかえありません。

茶湯器・・・文字通り、お茶やお湯を入れて供える器です(浄土真宗は用いません)。食事を終えるとお茶を飲みますが、仏壇には入れたてのお茶を供えます。

茶湯器は、お茶の渋で汚れやすいものです。まめに渋を落とし、常に清潔さを失わないようにしておきましょう。

次回・・・仏壇と日常生活~仏壇に必要な仏具とお供え①~高坏と霊供膳