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豆知識

2024年1月22日


法事の意義と営み方~月忌法要と年忌法要②~

年忌法要と十三仏事

亡くなった翌年の命日に営む年忌法要が一周忌、その翌年が三回忌になります。それ以降は七回忌、十三回忌、十七回忌、

二十三回忌、二十七回忌、三十三回忌、さらに五十回忌というように年忌法要を営むのが一般的です。

五十年以降は五十年ごとで「遠忌」といいますが、一般化していません。

忌明けの四十九日は古代インドが起源で、百か日と一周忌、三回忌は中国の古記「礼記」(五経の一つで、礼に関する理論と実際の記録を集めたもの)に典拠をもっており、

四十九日までの七仏事に加えると十仏事になります。この十仏事がわが国に入り、さらに七回忌と十三回忌、三十三回忌が加えられて十三仏事となり、

日本独自の十三仏思想が成立したわけです。十七回忌その他の年忌が加えられたのは、さらにのちになってからのことです。

七回忌以降の年忌法要が営まれるようになったのは、「地蔵経」の七七日の説によるといわれています。

亡くなった人に十三回の法要を営むと、三十三回忌には完全に成仏すると考えられ、「弔い上げ」と呼んでます。

宗派によって多少異なりますが、三十三回忌が一般的で、早ければ十三回忌、おそい場合でも五十回忌で法要を終わります。

そのときには、仏壇の位牌を菩提寺に納めるのがふつうです。また、俗に「ホトケがカミになる」といいますが、地方によっては、

あの世から屋敷内の祠に帰ってきて先祖となり、家内を守るともいわれています。

しかし、年忌法要は、三十三回忌や五十回忌で終わる必要はどこにもなく、先祖の命日がわかっているかぎり、百年、百五十年と営んでも差し支えないです。

それだけ「家」がつづいているということで、むしろ喜びとすべきでしょう。

次回・・・法事の意義と営み方~月忌法要と年忌法要③~