代表の豆知識
2023年9月28日
『葬儀の意義』④~生命の尊厳を考える契機~
〇故人の永遠の生命を感得する
葬儀をとどこおりなくすませ、初七日も過ぎると、今日では日常生活に戻るのが普通になりました。
形だけは平常になっても、故人と話を交わすことができなくなった寂しさが、再び強く襲ってくるものです。
遺影ばかり見つめる日がまたつづくことでしょう。
しかし、四十九日も過ぎ、時間が経過するにつれ、それまでは姿や形ばかり見ていて気づかなかった、故人の永遠の生命を感得することができるようになってきます。
悲しみの中にあっても、故人と語り合うことができるのです。死を介して感得することができた関係といってもよいでしょう。
その面影は彼岸にあっても、残された者を絶えず見守り、導いてくれる存在になります。
この確信こそが仏教の信条であり、祖先崇拝として私たちの中に生き続けている心なのです。
葬儀は、このように、浄土に移った父母、あるいは夫や妻子、知人など、有縁の人の永遠の生命を感得する契機であり、同時に生命の尊厳を考えるために与えられた試練でもあるのです。
『故人は彼岸にあっても常に私たちを見守る』
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