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豆知識

2025年2月28日


仏壇と日常生活~宗派別ご本尊と仏具の飾り方⑤~曹洞宗

●曹洞宗のご本尊

ご本尊は、釈迦如来の木像です。あるいは大本山から下付される「三尊仏御尊像」の絵像を飾ります。

どちらもある場合は、両方安置しても差しつかえありません。

三尊仏とは、釈迦如来と高祖の道元禅師、太祖の瑩山禅師のことです。また、中央に釈迦如来を、右に道元禅師、左に瑩山禅師の木像を安置することもあります。

●位牌と仏具の飾り方

位牌は、ご本尊の左右に安置します。茶湯器は上段でご本尊の前に、その左右に一対の仏飯器を配します。

三尊仏の木像を並べた場合など、上段のスペースが狭くなったときは、茶湯器と仏飯器はその下の中段中央に供えればよいでしょう。

中段には、金香炉と一対の高坏を置き、右に菓子、左にくだものを供えます。

下段は、五具足です。中央に前香炉、左右に燭台および常花花立てを配してください。年忌法要などの際には、霊供膳を引き出しから出してお供えします。

経机があれば、鈴をおきますが、下段の右側でもよいでしょう。

●略式の仏壇

吊り灯篭や五具足などの仏具を、後に徐々にそろえていく場合の飾り方です。

まず、上段の中央に釈迦如来像か「三尊仏御尊像」の絵像を安置します。位牌のある家庭では、ご本尊の左右におきましょう。

中段には、中央右に仏飯器、左に茶湯器、外側の左右に一対の高坏を供えます。下段に供える仏具は、三具足でもよく、

中央に香炉、右に燭台、左に花立てを配し、右側に鈴を置きます。

曹洞宗は、「只管打坐」つまり座りぬくことを教義としますから、これで十分におつとめできます。

次回・・・仏壇と日常生活~宗派別ご本尊と仏具の飾り方⑥~臨済宗