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日本のしきたり

豆知識

2024年9月25日


仏壇と日常生活~仏壇を安置する場所①~

仏壇は南向きが理想的

仏壇を安置する方角については、いろいろな説がありますが、主なものを挙げれば、次の三つになります。

南面北座 仏壇の正面を南に向け、北を背にした置き方です。家は南向きに建てるのが理想的といわれていますが、四季を通して南の窓から日光が差しこみ、

風もよく通って湿気を防ぐからです。仏壇を北側に安置すると、直射日光が当たりませんから理想的というわけです。

採光と通風がよいということは、生活の場としても最良の条件ですが、家の中でもっともよい部屋を仏間に選ぶことは、ご本尊および先祖を大切にすることでもあります。

この考えから生まれたのが「仏壇は北向きに置いてはいけない」という説ですが、死者を「北枕」に安置するしきたりからも縁起がよくないということでしょう。

古来、宮廷の貴族たちは北を背にして座りました。宮廷を守護した武士は反対側に座ったところから、「北面の武士」と呼ばれたわけですが、

この場合の上座、下座の位置からも、仏壇を北に向けてはいけないといういい伝えになったものと思われます。

本山中心 仏壇の前に正座して合掌したとき、その延長線上に所属する宗派の本山があるという安置のしかたです。

たとえば東京やその周辺部に住む人で本山が京都にあれば、仏壇を東向きに安置します。毎日、仏壇に向かって合掌することが、

そのまま西方にある本山を拝むことになるわけです。この本山中心説にしたがえば、京都以西に住む人は、仏壇の背を東に向けて安置することになりますから、

まったく逆になるわけです。

●西方浄土 仏壇は東向きに安置するのがよいというのが、西方浄土説で、仏教の理想の世界である西方浄土を礼拝することを目的にした置き方です。

 

以上三つの説はいずれも古くからいい伝えられてきたものですが、それぞれが主張する仏壇の向きは矛盾しています。

ということは、方角についてはそれほどこだわる必要はないということです。では、どのように安置したらよいか、次回注意点をいくつか挙げてみましょう。

次回・・・仏壇と日常生活~仏壇を安置する場所②~