代表の豆知識
2024年7月31日
仏壇と日常生活~仏壇はいつ求めたらよいか②~
平時こそ必要な仏壇
法事を営むことがないのだから、仏壇は必要ないというのでは、仏壇に対する認識が浅く、日常生活への姿勢も消極的すぎます。
仏教では一日一日を大切に生きることを教えています。仏教の言葉では「平生業成へいぜいごうじょう」といいますが、
人生は毎日の積み重ねによって成り立ち、その人の一生の価値が決まるというものです。つまり「日常」を重視します。
一般にいう吉も凶もなく、すべて「平生」なのです。
朝夕に仏壇におつかえし、仏さまと先祖を中心にした日常生活をおくることこそ、むしろ常識にしなければいけません。
仏壇は、仏教のこころに常に身近に接し、味わって、人生を豊かに生きるためのものです。
先祖から今日の自分や子どもへとつながっている生命と、それを喜びとする生活の実感をたしかめる場でもあります。
仏壇を求めたから新仏が出るなどという迷信にこだわることは、むしろ恥ずべきことなのです。
仏壇はいつ求めてもよい、というよりは、平時こそ必要といってよいでしょう。
大切な書類や印鑑、あるいは子どもがもらってきた賞状などを仏壇の下の引き出しに入れるのは全国的に見られる習慣ですが、
仏さまや先祖に大切なものを守ってもらうという、無意識の「依存」なのです。
いい替えれば、仏壇は先祖と言葉を交わすことによって安らぎを得、精神的なゆとりをもって充実した生き方ができる大きな存在といえるのです。
次回・・・仏壇と日常生活~仏壇の選び方①~
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