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日本のしきたり

豆知識

2024年7月17日


仏壇と日常生活~仏壇とは何か①~

仏壇の起こり

一般家庭に仏壇を祀ることをすすめたのは天武天皇で、聖徳太子の没後六十年、

詔をもって「諸国家毎に仏舎を作り、仏像および経を置き、礼拝供養せよ」といわれたことが『日本書紀』に見られます。

この詔によって、どの程度仏壇が普及したかははっきりしませんが、この時期の古文書にあらわれる「土壇」がそれに当たるところから、

当初は現在のような木造りの立派なものではなく、土を盛り上げたり(土壇)、木を組んだり(木壇)した程度のものだったようです。

当時は「仏舎」と呼ばれたものが、時の経過とともに次第に現在のような形に発展し、仏壇として定着したわけです。

仏さまの屋形を「厨子ずし」と呼びますが、仏像や先祖の位牌を安置する仏壇は、家庭用の厨子といってよいでしょう。

寺院に詣でると、ご本尊は本堂の奥の美しい装飾でかたどられた壇の上に安置されています。本堂は仏教の求める理想世界をシンボル化したものですが、

これをそのまま小型にし、家庭に安置するようにしたものが、今日広く見られる仏壇なのです。

仏壇があればこそ、ご本尊や先祖を礼拝するとき、憎しみや悲しみ、怒りや争いの絶えない俗世間にありながら、理想世界と対面することができるわけですし、

めまぐるしい日常生活では忘れがちな感謝の思いと、生命の永遠の流れのなかに自分をとりものすことができるのです。

次回・・・仏壇と日常生活~仏壇とは何か②~